保育士転職の面接で聞かれる質問と回答例を徹底解説
「次の保育園での面接、どんな質問をされるんだろう…」「うまく答えられるか不安…」そんな悩みを抱えている保育士さんは多いのではないでしょうか。
保育士の転職面接は、あなたの人柄や保育に対する姿勢を見極める大切な場です。
しかし、事前に準備をしておけば、緊張せずに自分の魅力を十分にアピールすることができます。
私は保育士専門の人材コンサルタントとして、これまで1000人以上の保育士さんの転職をサポートしてきました。
この記事では、保育士転職の面接でよく聞かれる質問とその意図、そして好印象を与える回答例を徹底解説します。
面接対策をしっかり行い、理想の保育園への転職を成功させましょう。
保育士転職の面接で必ず聞かれる5つの質問と回答のポイント
保育士の転職面接では、特定の質問が高い確率で出題されます。
これらの質問は、あなたの保育に対する姿勢や人柄、そして園との相性を見るために慎重に選ばれています。
まずは、ほぼ確実に聞かれる5つの質問と、その回答ポイントを見ていきましょう。
1. 「自己紹介をお願いします」
面接のほぼ最初に必ず聞かれるのが自己紹介です。
この質問は単なるアイスブレイクではなく、あなたの経歴や人柄を短時間で把握するための重要な質問です。
【質問の意図】
・基本的な経歴や人となりを知りたい
・コミュニケーション能力を確認したい
・自分自身をどのように捉えているかを知りたい
【回答のポイント】
・名前、保育士としての経験年数、前職での担当年齢や役割を簡潔に述べる
・保育士を目指したきっかけや、保育に対する思いを含める
・1〜2分程度でまとめる
【回答例】
「私は山田花子と申します。保育士として5年間、主に0〜2歳児クラスを担当してきました。前職では、乳児クラスのリーダーとして、保護者対応や若手保育士の指導も経験しました。子どもの「できた!」という瞬間に立ち会えることにやりがいを感じており、一人ひとりの成長に寄り添える保育士でありたいと考えています。趣味は絵本収集で、子どもたちに読み聞かせをする際に活かしています。どうぞよろしくお願いいたします。」
2. 「志望動機を教えてください」
保育士転職の面接で必ず聞かれる質問の一つが志望動機です。
この質問への回答は、あなたが園の理念や特色をどれだけ理解しているかを示す重要な機会となります。
【質問の意図】
・なぜ他の園ではなく、この園を選んだのかを知りたい
・園の理念や保育方針への理解度を確認したい
・長く勤めてくれる可能性があるかを判断したい
【回答のポイント】
・園の理念や特色に触れ、それに共感する理由を述べる
・自分のキャリアプランとどう合致するかを説明する
・前向きな理由を述べる(前職の不満ではなく)
【回答例】
「貴園の『子どもの主体性を尊重する』という保育理念に強く共感したことが志望理由です。私自身、子どもたちが自ら考え行動する力を育むことが、将来の自立につながると考えています。前職でも子どもの「やってみたい」という気持ちを大切にした保育を心がけてきました。また、貴園のホームページで拝見した自然体験活動の様子に感銘を受けました。私も自然の中での体験が子どもの五感を刺激し、豊かな感性を育むと考えており、そうした保育に携わりたいと思い、応募させていただきました。」
3. 「前職を退職した理由は何ですか?」
保育士転職の面接では、前職を辞めた理由についても必ず質問されます。
この質問は慎重に回答する必要があります。
【質問の意図】
・転職の本当の理由を知りたい
・問題を抱えた人材ではないかを確認したい
・長く勤められる人材かどうかを判断したい
【回答のポイント】
・前職の悪口や不満は言わない
・ポジティブな理由(スキルアップ、キャリアアップなど)を中心に述べる
・具体的だが簡潔に説明する
【回答例】
「前職では3年間、多くのことを学ばせていただきました。特に乳児保育の基礎を固めることができたと感謝しています。ただ、キャリアを進める中で、異年齢保育や特色ある活動にも携わりたいと考えるようになりました。貴園では自然体験を重視した保育を実践されていると伺い、私自身のスキルアップとキャリア形成のために、ぜひ貴園で働かせていただきたいと思い、転職を決意しました。」
4. 「保育士として大切にしていることは何ですか?」
保育士転職の面接では、あなたの保育観や価値観を知るための質問も必ず出てきます。
この質問は、あなたの保育に対する姿勢や考え方を深く掘り下げるものです。
【質問の意図】
・保育に対する考え方や価値観を知りたい
・園の理念との相性を確認したい
・保育士としての資質や適性を判断したい
【回答のポイント】
・具体的なエピソードを交えて説明する
・理念だけでなく実践方法も伝える
・子どもへの思いが伝わるように話す
【回答例】
「私が保育士として最も大切にしていることは、『子どもの声に耳を傾けること』です。言葉でうまく表現できない子どもたちの気持ちや考えを、表情や行動から読み取り、寄り添うことを心がけています。例えば、前職で担当していた2歳児クラスでは、自分の思いを言葉で表現できずに友達とトラブルになる子がいました。その子の行動をよく観察し、気持ちを代弁することで少しずつ自分の言葉で伝えられるようになりました。子どもたちの小さなサインを見逃さず、一人ひとりの思いを大切にした保育を実践していきたいと考えています。」
5. 「あなたの長所と短所を教えてください」
保育士転職の面接では、自己分析力を測る質問として「長所と短所」について聞かれることが多いです。
この質問は、自分自身をどれだけ客観的に見られているかを確認するためのものです。
【質問の意図】
・自己分析力や自己理解の深さを知りたい
・自分の弱点を認識し、改善する姿勢があるかを確認したい
・保育現場での適性を判断したい
【回答のポイント】
・長所は保育現場で活かせる具体的なものを挙げる
・短所は致命的でないものを選び、改善への取り組みも伝える
・具体的なエピソードを交えると説得力が増す
【回答例】
「私の長所は、細やかな観察力と忍耐強さです。子どもたちの小さな変化や成長を見逃さず、記録に残すことを大切にしています。前職では、なかなか集団に馴染めなかった子の小さな成長を丁寧に記録し、保護者と共有することで信頼関係を築くことができました。
短所は、完璧主義な面があることです。保育計画や行事の準備などで、つい細部にこだわりすぎてしまうことがあります。この点は、優先順位をつけることと、同僚と協力することで改善するよう心がけています。前職では、行事準備のチェックリストを作成し、計画的に進めることで効率よく準備を進められるようになりました。」
保育士転職の面接でよく聞かれるその他の質問と回答例
基本的な5つの質問に加えて、保育士の転職面接ではさまざまな質問が投げかけられます。
ここでは、その他によく聞かれる質問とその回答例を紹介します。
「保育士を目指したきっかけは何ですか?」
この質問は、あなたの保育士としての原点を知るためのものです。
【回答例】
「私が保育士を目指したきっかけは、高校生の時にボランティアで参加した地域の子育て支援イベントでの経験です。子どもたちの純粋な笑顔や、成長する姿に触れ、その成長を支える仕事に就きたいと強く思いました。また、自分自身が通っていた保育園の先生が、一人ひとりを大切にしてくださった思い出も影響しています。子どもたちの「できた!」という瞬間に立ち会い、その喜びを共有できる保育士という仕事にやりがいを感じ、この道を選びました。」
「得意な保育活動は何ですか?」
この質問は、あなたの専門性や強みを知るためのものです。
【回答例】
「私が得意としているのは、音楽を取り入れた保育活動です。ピアノを15年間習っていた経験を活かし、子どもたちの年齢や発達に合わせた手遊びや歌遊びを考案しています。前職では、季節の歌に合わせて振り付けを考え、子どもたちと一緒に楽しむ活動を行っていました。音楽は子どもたちの感性や表現力を育むだけでなく、言葉の発達や社会性の向上にも効果があると感じています。また、静かな子も活発な子も一緒に楽しめる活動として、クラス運営にも役立てています。」
「子どもとの関わりで大切にしていることは?」
この質問は、あなたの子ども観や保育の根本的な姿勢を知るためのものです。
【回答例】
「子どもとの関わりで最も大切にしていることは、一人ひとりの個性を尊重し、子どもの目線に立って考えることです。子どもたちはそれぞれ異なる性格や発達段階、家庭環境を持っています。その多様性を認め、それぞれに合った関わり方をすることが重要だと考えています。
例えば、前職では自己主張が苦手な子どもに対しては、まず安心できる環境を作り、少しずつ自分の気持ちを表現できるよう支援しました。また、活発な子どもには十分に体を動かせる機会を設けつつ、ルールを守ることの大切さも伝えるようにしていました。子どもの言動の背景にある気持ちを理解し、共感することで、信頼関係を築くことを心がけています。」
「保護者対応で心がけていることは?」
保育士の仕事において、保護者との関係構築は非常に重要です。
この質問は、あなたのコミュニケーション能力や対応力を測るためのものです。
【回答例】
「保護者対応で最も心がけていることは、誠実なコミュニケーションと信頼関係の構築です。保護者の方々は子どもを最も愛し、心配されている存在です。その気持ちに寄り添い、共に子どもの成長を喜び合える関係を築くことが大切だと考えています。
具体的には、日々の連絡帳や送迎時の会話で、その日の子どもの様子を具体的にお伝えするよう心がけています。特に良かった場面やできるようになったことは、写真や具体的なエピソードと共に伝えるようにしています。
また、困りごとや心配事がある場合は、一方的に伝えるのではなく、保護者の方の考えや家庭での様子もお聞きしながら、一緒に解決策を考えるようにしています。前職では、食が細い子どもについて保護者と定期的に情報交換を行い、園と家庭で一貫した対応をすることで改善した経験があります。」
「困難な状況をどのように乗り越えましたか?」
この質問は、あなたの問題解決能力やストレス耐性を測るためのものです。
【回答例】
「前職で担当した4歳児クラスに、集団活動が苦手で突発的に泣き叫んでしまう子がいました。最初は対応に苦慮し、他の子どもたちの活動にも影響が出ていました。
この状況を乗り越えるために、まず園長先生や先輩保育士に相談し、アドバイスを求めました。同時に、その子の行動の背景を理解するため、保護者との面談を重ね、家庭での様子や過去の経験について詳しく聞きました。
そして、その子が安心できる環境づくりを心がけ、事前に活動の流れを視覚的に示したり、クールダウンできる場所を用意したりしました。また、得意な絵を描く活動から少しずつ集団活動に参加できるよう段階的に支援しました。
約3ヶ月かけて少しずつ改善し、最終的には運動会でも最後まで参加できるようになりました。この経験から、子どもの行動には必ず理由があること、チームで協力して対応することの大切さを学びました。」
保育士転職の面接で好印象を与えるための5つのポイント
質問への回答内容だけでなく、面接全体での印象も採用の大きな判断材料となります。
ここでは、保育士転職の面接で好印象を与えるためのポイントを紹介します。
1. 明るく前向きな態度で臨む
保育の現場では、明るさや前向きさが重要視されます。
面接でも、笑顔を心がけ、前向きな姿勢で質問に答えましょう。
特に、前職の不満や悪口は避け、学びや成長に焦点を当てた話し方をすることが大切です。
【実践ポイント】
・適度な笑顔を心がける
・ネガティブな表現を避ける
・「〜したいです」「〜を学びたいです」など、前向きな言葉を使う
2. 具体的なエピソードを交える
抽象的な回答よりも、具体的なエピソードを交えた回答の方が説得力があります。
実際の保育現場での経験や取り組みを具体的に話すことで、あなたの実力や考え方が伝わりやすくなります。
【実践ポイント】
・「例えば〜」と具体例を挙げる
・数字を使って説明する(「3年間担当した」「5人のチームで」など)
・結果や成果まで含めて話す
3. 園の理念や特色に触れる
面接前に、応募する保育園の理念や特色をしっかりと調査しておきましょう。
面接での回答に、その園の特徴や方針に共感する点を織り交ぜることで、その園で働きたいという熱意が伝わります。
【実践ポイント】
・園のホームページや求人情報を事前に熟読する
・「貴園の〜という点に共感しています」と具体的に言及する
・自分の保育観と園の理念との共通点を見つけておく
4. 質問に対して簡潔に答える
質問に対して長々と話すのではなく、ポイントを絞って簡潔に答えることも重要です。
面接官が聞きたいことに的確に答え、必要に応じて具体例を加えるというバランスを心がけましょう。
【実践ポイント】
・質問の意図を正確に理解する
・結論から先に述べ、その後に理由や具体例を加える
・一つの回答は1〜2分程度を目安にする
5. 適切な身だしなみと態度を心がける
保育士の面接でも、第一印象は非常に重要です。
清潔感のある服装と丁寧な言葉遣い、適切な姿勢で面接に臨みましょう。
【実践ポイント】
・清潔感のあるシンプルな服装を選ぶ(スーツが基本だが、園によってはスマートカジュアルも可)
・爪は短く切り、派手なアクセサリーは避ける
・面接中は姿勢を正し、相手の目を見て話す
・「です・ます」調の丁寧な言葉遣いを心がける
保育士転職の面接でよくある質問と回答例【状況別】
保育士の転職面接では、応募者の状況によって質問の内容が変わることがあります。
ここでは、状況別によく聞かれる質問と回答例を紹介します。
新卒から数年で転職する場合
【質問】「新卒から短期間で転職を考えた理由は何ですか?」
【回答例】
「新卒で入職した保育園では、基本的な保育スキルや子どもとの関わり方など、多くのことを学ばせていただきました。特に0歳児クラスを担当させていただいたことで、乳児保育の基礎を固めることができました。
ただ、キャリアを考える中で、より専門性を高めたいと思うようになりました。貴園では自然体験活動や異年齢保育など、特色ある保育を実践されていると伺い、そうした環境で学び、成長したいと考え、転職を決意しました。短期間での転職となりますが、これまでの経験を活かしつつ、新たな環境で更なる成長を目指したいと考えています。」
ブランクがある場合
【質問】「ブランク期間中はどのように過ごされていましたか?また、現場復帰への不安はありませんか?」
【回答例】
「結婚・出産を機に3年間のブランクがありますが、その間も子育て支援センターでのボランティア活動や、地域の読み聞かせの会に参加するなど、子どもに関わる活動は続けてきました。また、オンライン研修や保育雑誌で最新の保育情報にも触れるよう心がけていました。
現場復帰への不安はもちろんありますが、自身の子育て経験を通して、保護者の気持ちがより深く理解できるようになったことは大きな強みになると考えています。また、以前よりも効率的な時間管理ができるようになりました。最初は不慣れな部分もあるかもしれませんが、早く現場に適応できるよう努力します。必要であれば、研修なども積極的に受けたいと考えています。」
未経験から保育士に転職する場合
【質問】「他業種からの転職ですが、なぜ今保育士を目指そうと思ったのですか?」
【回答例】
「前職では営業職として5年間勤務していました。その経験で培ったコミュニケーション能力や問題解決力は大きな財産ですが、常々、子どもの成長に関わる仕事がしたいという思いがありました。
実際に保育士資格取得のための勉強を始め、実習を経験する中で、子どもたちの純粋な笑顔や成長する姿に触れ、この仕事にやりがいを感じました。また、自分自身が子どもの頃に通っていた保育園の先生が、困難な家庭環境だった私を温かく見守ってくれたことも、保育士を目指すきっかけとなっています。
未経験ではありますが、これまでの社会人経験と保育士養成課程で学んだ知識を活かし、子どもたちの成長を支える保育士として貢献したいと考えています。わからないことは謙虚に学び、早く一人前の保育士になれるよう努力します。」
リーダー経験者の場合
【質問】「リーダーとして心がけていたことは何ですか?」
【回答例】
「前職では3年間、3歳児クラスのリーダーを務めていました。リーダーとして最も心がけていたのは、チーム全体のコミュニケーションを円滑にすることです。
具体的には、週に一度のミーティングで各メンバーの意見や提案を引き出し、全員が保育に参画できる環境づくりを意識していました。また、若手保育士の成長を支援するため、日々の保育の中で気づいたことをその場でフィードバックし、良い点は積極的に褒めるようにしていました。
さらに、保護者対応や行事の準備など、チームの負担が偏らないよう、メンバーの得意分野を活かした役割分担を心がけていました。その結果、チームの一体感が生まれ、運動会や発表会などの行事も円滑に進めることができました。
こうした経験を貴園でも活かし、必要に応じてリーダーシップを発揮しながら、チーム全体の保育の質向上に貢献したいと考えています。」
保育士転職の面接で避けるべき回答と言動
保育士の転職面接では、いくつか避けるべき回答や言動があります。
ここでは、マイナスの印象を与えかねない回答例と、その改善方法を紹介します。
1. 前職や同僚の悪口を言う
【避けるべき回答例】
「前の園は人間関係が最悪で、園長先生の方針もコロコロ変わるし、保護者対応も大変でした。もう耐えられなくなって辞めました。」
【改善した回答例】
「前職では基本的な保育スキルを身につけることができ、感謝しています。ただ、キャリアアップを考える中で、より自分の保育観に合った環境で働きたいと考えるようになりました。貴園の子ども主体の保育方針に共感し、この環境で更に成長したいと思い、転職を決意しました。」
2. 給与や休暇など条件面を重視した志望動機
【避けるべき回答例】
「こちらの園は給料が良いと聞いたので応募しました。あと、土日休みなのも魅力です。前の園は残業も多くて大変だったので。」
【改善した回答例】
「貴園の『子どもの自主性を尊重する』という保育理念に共感し、応募させていただきました。また、研修制度が充実していると伺い、自己成長の機会が多い環境で働きたいと考えています。もちろん、ワークライフバランスを大切にする園風土も魅力の一つです。充実した環境で長く働きながら、保育士としての専門性を高めていきたいと考えています。」
3. 具体性のない抽象的な回答
【避けるべき回答例】
「子どもが好きなので、楽しく保育したいと思います。みんなで仲良く、いい保育をしていきたいです。」
【改善した回答例】
「私は子どもたち一人ひとりの『やってみたい』という気持ちを大切にした保育を心がけています。前職では、自由遊びの時間に子どもたちの興味関心を観察し、それを発展させる活動を計画することで、主体性を育む取り組みをしていました。例えば、虫に興味を持った子どもたちと一緒に図鑑で調べ、実際に観察する機会を設けるなど、好奇心を深める支援を行っていました。貴園でも、子どもたちの可能性を広げる保育を実践していきたいと考えています。」
4. 質問の意図を理解していない回答
【避けるべき回答例】
(「保育で大切にしていることは?」という質問に対して)
「はい、私は前職で0歳児から5歳児まで全ての年齢を担当してきました。特に3歳児が好きで、言葉の発達が著しい時期なので面白いです。」
【改善した回答例】
「保育で大切にしていることは、子どもたちの『自己肯定感を育むこと』です。どんな小さなことでも、子どもが自分でやり遂げたことを認め、「できたね」「すごいね」と具体的に褒めることで、自信につなげています。前職の3歳児クラスでは、自分で靴を履けるようになった子に「自分で履けたね、すごい!」と声をかけ、その喜びを共有することで、次の挑戦への意欲を引き出すよう心がけていました。子どもたちが「自分はできる」という気持ちを持ち、様々なことに挑戦できる環境づくりを大切にしています。」
5. 過度に緊張した態度や投げやりな態度
面接では、言葉だけでなく態度も重要です。
過度に緊張して言葉に詰まったり、逆に投げやりな態度を見せたりすることは避けましょう。
【改善のポイント】
・面接前に深呼吸をして落ち着く
・予想される質問への回答を事前に準備し、練習しておく
・分からないことは正直に「勉強させてください」と伝える
・姿勢を正し、適度にアイコンタクトを取る
・話すスピードを意識し、ゆっくり明瞭に話す
保育士転職の面接で逆質問すべき3つのこと
面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれることが多いです。
この機会を活用して、自分から質問することで、園への関心や意欲をアピールしましょう。
1. 園の保育方針や特色について
【質問例】
「ホームページで拝見した『子どもの主体性を尊重する保育』について、具体的にどのような取り組みをされているか、もう少し詳しく教えていただけますか?」
この質問は、園の保育方針に関心があることをアピールするとともに、実際の保育内容を知ることができます。
2. 入職後の研修や育成体制について
【質問例】
「新しく入職した保育士に対して、どのような研修や育成体制が整っていますか?また、キャリアアップのための支援制度などはありますか?」
この質問は、自己成長への意欲をアピールするとともに、園の人材育成に対する考え方を知ることができます。
3. 園の課題や今後の展望について
【質問例】
「現在、園として取り組まれている課題や、今後力を入れていきたい保育内容などがあれば教えていただけますか?」
この質問は、園の現状や将来像に関心があることをアピールするとともに、自分がどのように貢献できるかを考える材料になります。
これらの質問をすることで、単に採用されるための面接ではなく、自分と園との相性を確認する機会にもなります。
保育士転職の面接準備チェックリスト
面接当日に慌てないよう、事前の準備が重要です。
以下のチェックリストを活用して、万全の準備を整えましょう。
面接前日までの準備
□ 園の理念、特色、保育方針を調査し、理解する
□ 予想される質問への回答を準備し、練習する
□ 自己PRや志望動機を簡潔にまとめる
□ 履歴書や職務経歴書のコピーを用意する
□ 保育士資格証のコピーを用意する
□ 面接会場の場所と所要時間を確認する
□ 服装を決め、アイロンをかけるなど準備しておく
面接当日の持ち物
□ 履歴書・職務経歴書(予備も含めて)
□ 保育士資格証のコピー
□ 筆記用具
□ メモ帳
□ 園からの案内や連絡メモ
□ 携帯電話(マナーモードに設定)
□ ハンカチ・ティッシュ
面接直前のチェックポイント
□ 身だしなみを整える(髪型、服装、爪、アクセサリーなど)
□ 時間に余裕を持って行動する(10〜15分前には到着するよう計画)
□ 深呼吸をして緊張をほぐす
□ 笑顔の練習をする
□ 姿勢を正す習慣をつける
まとめ:保育士転職の面接を成功させるための最終アドバイス
保育士転職の面接は、単なる質疑応答の場ではなく、あなたの人柄や保育に対する姿勢、そして園との相性を確認する大切な機会です。
この記事で紹介した質問と回答例、面接のポイントを参考に、自分らしさを活かした準備をしましょう。
最後に、保育士転職の面接を成功させるための3つの重要なポイントをお伝えします。
1. 自分の言葉で誠実に答える:回答例をそのまま暗記するのではなく、自分の経験や考えに基づいて、自分の言葉で誠実に答えることが大切です。
2. 子どもへの愛情と保育への情熱を伝える:技術や知識も重要ですが、何よりも子どもへの愛情と保育への情熱が伝わる回答を心がけましょう。
3. 相性を確認する双方向の場と捉える:面接は園があなたを評価する場であると同時に、あなたが園との相性を確認する場でもあります。質問をする機会も活用し、自分が長く働ける環境かどうかを見極めましょう。
十分な準備と自信を持って面接に臨めば、きっと理想の保育園との出会いがあるはずです。
あなたの保育士としてのキャリアが、さらに充実したものになることを心から願っています。
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